東京都内におけるコワーキングオフィスの市場規模は、2018年9月時点で346拠点、6万6000坪。23区の賃貸オフィス全体の約1.0%に相当する規模でしかない。しかし、2018年上半期(1月~6月)のコワーキングオフィス開設面積は、23区の賃貸オフィス成約面積の7.9%を占め、存在感を増している。以前のコワーキングオフィスは、個人やスタートアップ企業がオフィスコストを抑える目的で利用する小規模なものが多かった。これに対して近年は大規模な施設が増え、大企業も生産性向上や従業員の利便性を高める手段の一つとして利用を検討するようになってきた。職場環境だけではなく賃貸借契約についても柔軟性が一層求められるようになっていることに加え、会計基準の変更などもあり、当面はコワーキングオフィスの市場拡大が続くと予想される。