売買事例分析 2021年1月~3月の動向
売買高は前年比4割減、事業会社の資産売却が下支え
コロナ禍に見舞われて約1年。2021第1四半期は、再び緊急事態宣言下に置かれた。初回ほどの混乱はなかったものの、売買高は前年同期比で38%も減少。ホテルと店舗の取引が大幅に減った。一方で、オフィスビルや物流施設の取引は比較的堅調だった。依然として市況の先行きは不透明ながら、買い手の投資意欲は必ずしも衰えていないようだ。
オフィス市況トレンド 成約賃料調査
東京の賃料下落エリアが拡大、早めの値下げで誘致の動きも
本誌が四半期に一度、東京、神奈川、大阪のオフィスエリア28カ所を対象に実施しているオフィスビル成約賃料調査。今回は、2021年3月末時点の結果をまとめた。半年前と比べて下落傾向を示したのは、東京エリアの11カ所となった。
企業移転ニュース
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売買事例一覧 138件
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