売買事例分析 2022年1月~3月の動向
取引高は8%減、停滞のなか土地売買が活況

コロナ禍の下でもおおむね回復基調にあった不動産市場だが、期間中の取引高は前年同期比で8%減。第1四半期の数字としては2013年以降、最小の水準に落ち込んだ。こうしたなか、土地取引は前年同期比で約2.5倍の額を記録。REITでは、築年数の経ったオフィスビルを売却して新しいビルに入れ替える事例が目立ち、市況を下支えした。

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オフィス市況トレンド 成約賃料調査
八重洲の上限は3万7000円、既存ビルは転出引き留めに苦心

東京、神奈川、大阪のオフィスエリア28カ所が対象の成約賃料調査。今回は2022年3月末時点の結果をまとめた。東京は成約賃料水準の低下に底打ち感はみられない。調査対象22カ所のうち10カ所で半年前と比べて5%以上の賃料下落を記録した。一方、大阪は空室率上昇もテレワークによる大規模返却は限定的で、賃料水準に大きな変化はみられない。

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オフィス市況トレンド 企業移転ニュース
TikTok運営会社が渋谷ヒカリエへ、1000坪超の返却も続く

売買レポート

  • 清水建設が延べ床5万m2、ジャパンエステートから
  • 255億円で持分24%、ジャパンリアルエステイト
  • 物流施設と隣接地、ハインズがイケアから
  • 野村不動産に売却、共同で物流施設開発へ
  • 出光興産から平和不動産へ、四条烏丸の立駐併設ビル
  • 210億円で1万m2、オリンパスが売却
  • ダイビルなどが梅田の店舗ビル、アンジェロ・ゴードンから
  • 東京楽天地が売却、西葛西のオフィス
  • 北山興産がショッピングセンターを取得、ブラックストーンから
  • 大井ふ頭の物流施設、芙蓉総合リースの所有に
  • モルスタから銀座のビル、タマホームが区分販売へ
  • 115億円の資産入れ替え、野村マスターが京王と
  • 店舗底地を売却、スーパーバリュー
  • 星野リゾートの観光ファンド、第1号は奥飛騨の温泉旅館
  • 東急不動産が取得、分譲マンションの全区分
  • 長谷工不動産が土地2029m2、売り主は譲渡益42億円 ほか

売買事例一覧 137件

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ダイジェスト――開発、戦略、海外、注目レポートなど

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  • 自社ビル売却が増加、取引件数は過去最多に ほか