
写真:北崎 朋希
情報技術の進展、グローバル化、労働環境の変化などを背景に、不動産業界では新たなビジネスモデル構築に成功したプレーヤーが多数出現している。Property Tech、あるいはReal Estate Tech と呼ばれる新興勢力だ。大きな反響を呼んだ前回の連載から約1年。この間、スタートアップ企業同士の合併や大企業との合従連衡が進み、業界の勢力図は次々と塗り替えられつつある。米ニューヨーク在住の不動産アナリスト・北崎朋希氏に、再び現地のトレンドを報告してもらった。
連載目次
2017年配信
- 9月13日(水)新旧勢力の戦い(1):トランプの娘婿が仕掛けるファンド革命
- 9月14日(木)新旧勢力の戦い(2):テック買収で時間を買うCBRE
- 9月20日(水)VC投資(1)既存業界が育む起業環境
- 9月21日(木)VC投資(2)オープンイノベーションの潮流
- 9月27日(水)成長の苦悩(1)陰りが見え始めた民泊ビジネス
- 9月28日(木)成長の苦悩(2)Zillow帝国のつまずき
- 10月4日(水)テックが変えるオフィス市場(1):巨大化する“TAMI”
- 10月5日(木)テックが変えるオフィス市場(2):WeWorkの変身
- 10月11日(水)テックが変える都市空間(1):Googleが仕掛ける都市のスマート化
- 10月12日(木)テックが変える都市空間(2):Facebookが挑む住宅問題
著者紹介:北崎 朋希(きたざき ともき)氏

2006年野村総合研究所に入社。都市政策や不動産開発・投資に関する調査研究やコンサルティングに従事。内閣官房 地域活性化統合事務局「都市再生の推進に係る有識者ボード経済効果ワーキンググループ」委員などを務める。2015年から現在まで、三井不動産アメリカ(ニューヨーク)で不動産開発・投資に関する調査研究に従事。著書に「社会インフラ次なる転換」(共著。東洋経済新報社)、「徹底分析アベノミクス成果と課題」(共著。中央経済社)「東京・首都圏はこう変わる!未来計画2020」(共著。日本経済新聞社)。近著に、都市再生特区制度の功罪を分析した「東京・都市再生の真実」(水曜社)がある。筑波大学大学院システム情報工学研究科修了。博士(工学)
連載:不動産テックの攻防(シリーズ1)一覧
2016年配信
- 8月8日(月)Airbnbエコノミー(1):噴出する副作用
- 8月9日(火)Airbnbエコノミー(2):敵対か融和か、行政の選択
- 8月22日(月)コラボオフィスの雄・WeWork(1):金融街を侵食
- 8月23日(火)コラボオフィスの雄・WeWork(2):住宅分野での野望
- 8月29日(月)AIの先駆者・Zillow(1):価格推計に相次ぐ批判
- 8月30日(火)AIの先駆者・Zillow(2):成長の袋小路へ
- 9月5日(月)クラウドファンディング(1):急増する調達資金
- 9月6日(火)クラウドファンディング(2):WTC再建へ活用
- 9月12日(月)仲介ビジネス(1):P2P取引の脅威
- 9月13日(火)仲介ビジネス(2):既存業者の革新を支援