新宿駅は日本一の乗降客数を有し、伊勢丹やルミネといった主力大型店、家電専門店などが集積する日本を代表する商業エリア。

 賃料に見合う売上が確保できる実売力を持っており、テナントも出店エリアとして第一にあげられる街である。

 トレンドではリーマンショック後の落ち込みも2割程度に留まり、1階は概ね坪40千円前後でじわじわと上昇してきた。2018年に一旦ダウンしたが、以降、プラスで推移。

 直近の1階募集賃料は坪52千円程度。新型コロナウィルスの影響により募集件数は増加を続けており、今後の賃料ダウンの可能性を示している。賃料が大きく低下していないのは今まで出ていなかったプライムロケーションの募集に要因があると想定される。

 特に飲食店の多い歌舞伎町周辺は風評被害も大きく空室が急増している。新宿通り沿いであればポテンシャル維持となるが、同通り北側・歌舞伎町方面や裏手エリアでは需給バランスの崩れから実態としては賃料ダウンが想定される。

 また1階以外は飲食店やアミューズメント業種などの募集物件増加によりトレンドは弱い。当面は厳しい状況が続くと思われる。

新宿エリアの募集賃料と募集件数の推移(期間:2008Q1~2021Q1)
新宿エリアの募集賃料と募集件数の推移(期間:2008Q1~2021Q1)
(資料:ビーエーシー・アーバンプロジェクトの資料を基に日経BPが作成)
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調査対象エリアと調査期間
  • 調査対象エリア:新宿区新宿2丁目、3丁目、4丁目、5丁目、西新宿1丁目、歌舞伎町1丁目
  • 調査期間:2008年第1四半期~2021年第1四半期

ビーエーシー・アーバンプロジェクト