銀座エリアは中央通り、晴海通り、並木通り、みゆき通りなど複数のブランドストリートから賃料が形成される。

 直近の銀座エリアの1階の賃料は坪67千円程度と、2020年第1四半期の坪80千円程度から大きくダウンしている。しかし、2021年に入ってから横ばいを維持しており、下げ止まりも感じられる。

 緩やかな上昇を続けてきた1階以外の賃料は2020年に入りダウン傾向。銀座の中上層階は会食・接待型の飲食店が多いため、テナント退去も多くみられる。

 中央通りや晴海通りなどの「超一等立地」についてはラグジュアリーブランドの路面店が賃料を支える構図は継続しているが、既に出店も一巡しており、移転などの需要はあるもののテナント候補が限られる。なお、中央通りでも1丁目や8丁目では複数の空室がみられるようになり、プライムエリア以外ではダウンする可能性が高い。コロナ前・渦中に空室となった物件は長期空室となる物件もみられる。

 現在の賃料水準は弱含みが続いているが、長期トレンドでみると、過去10年程度の平均水準であり、上昇し過ぎた賃料の補正という見方もできる。

銀座エリアの募集賃料と募集件数の推移(期間:2008Q1~2021Q1)
銀座エリアの募集賃料と募集件数の推移(期間:2008Q1~2021Q1)
(資料:ビーエーシー・アーバンプロジェクトの資料を基に日経BPが作成)
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調査対象エリアと調査期間
  • 調査対象エリア:中央区銀座1丁目、2丁目、3丁目、4丁目、5丁目、6丁目、7丁目、8丁目、千代田区有楽町2丁目
  • 調査期間:2008年第1四半期~2021年第1四半期

ビーエーシー・アーバンプロジェクト