渋谷ではH&M、ZARA、アディダスなどのファストファッションやスポーツブランド、ファストフード、各種飲食業、アミューズメントなど多様な業種の受け皿となる繁華性の高さが全体的な安定推移に繋がってきた。

 駅周辺ではIKEAの出店などが話題となったが、駅から離れたロケーションで空室が増加してきており、神南エリアではファッション店の退店も目立つ。

 1階の賃料は高止まりの状況が続いてきた。2020年第1四半期以降はややアップしているようにみえるが、優良物件が公募賃料にあがってきたことが要因であり、実際の成約賃料はグラフのような伸びはみられない。

 1階以外については坪30千円前後で推移してきたが、直近は坪30千円を割り込んでいる。これまではオフィス賃料が牽引する側面もあったが、テレワーク化が進み渋谷のオフィス賃料も低下傾向で、中上層階に出店する飲食店の退店超過が加算され賃料に現れた格好となる。

渋谷エリアの募集賃料と募集件数の推移(期間:2008Q1~2021Q1)
渋谷エリアの募集賃料と募集件数の推移(期間:2008Q1~2021Q1)
(資料:ビーエーシー・アーバンプロジェクトの資料を基に日経BPが作成)
[画像のクリックで拡大表示]
調査対象エリアと調査期間
  • 調査対象エリア:渋谷区宇田川町、渋谷1丁目、神南1丁目、道玄坂1丁目、2丁目
  • 調査期間:2008年第1四半期~2021年第1四半期

ビーエーシー・アーバンプロジェクト