不動産鑑定問合せ件数・回数は2021年1月以降、新型コロナウイルスの感染拡大前を上回る水準で推移するなど、2020年後半期からの不動産に対する投資意欲の高まりは現在も続いていると考えられる。東証REIT指数は2021年に入って上昇が続いており、感染拡大直前の水準に徐々に近付いてきた。7月20日時点における国内の新型コロナワクチン接種率は、全人口比で1回目が3割程度、2回目が2割弱だ。65歳未満の接種率上昇には、職域接種の進展などが必要になると考えられる。リモートワーク拡大などを背景に、オフィスは空室率が上昇傾向で、東京都心5区では賃料の下落傾向も続いている。首都圏の新築マンション発売戸数は2020年後半期以降、おおむね前年比プラスとなっており、契約率も比較的好調が続いている。国内宿泊者数は感染拡大以前の4割程度で、客室稼働率も2021年春ごろから下落している。ただし高齢者の接種進展などを受け、首都圏近郊の夏季の予約には一部で復調の兆しがみられる。

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