オフィス賃貸指標および経済指標の時間的前後関係について分析した。その結果、オフィス賃貸市場での変化の兆しは、まず成約賃料DIに表れることがわかった。次いで空室消化、そして新規賃料、最後に不動産収益の順で変化が伝播していく様子が観察された。また、オフィス賃貸市場は、非製造業の景況感に遅行し、製造業の生産活動および物価動向に先行していた。本分析により、オフィス賃貸市場の変化の兆しやプロセスをつかむためウォッチしておくべき指標を数多くの指標の中から抽出できた。同様の分析手法を応用することで、アセットタイプ間の時間的前後関係、賃貸市場と売買市場の関係などについても定量的に確認できる可能性がある。

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