2023年以降、人出の戻りから平均募集賃料もコロナ禍前の水準を取り戻し、さらにこれを上回るエリアも多くみられる。

 キーワードとしては「インバウンド」と「ラグジュアリー」が挙げられる。インバウンド客の回復と円安に伴い、インバウンド客の購買力がコロナ禍前の水準まで回復。心斎橋などコロナ禍で大きな影響を受けた地区ほど回復に勢いがある。

 また、ラグジュアリーブランドの取り扱い割合が大きい都心部の百貨店、GINZA SIX、御殿場プレミアムアウトレットはいずれも過去最高売上を更新するなど、アフターコロナのマーケットはラグジュアリーブランドが牽引している。

 銀座エリアや表参道エリアにおいてもラグジュアリーブランドの出店意欲は引き続き旺盛で、平均募集賃料も高水準を維持している。

 ラグジュアリーブランドやインバウンド需要の特需が及ばない街でも、サービス店舗の出店が引き続き活発なのに加え、飲食テナントの出店意欲が戻っており、平均募集賃料も安定している地区が多くみられる。

 しかし、空室を示す募集件数は高止まりが続いているエリアが多い。この点は引き続き注視していきたい。


■東京・大阪の主要商業エリアの平均募集賃料・募集件数の推移(2023年第3四半期)
フロア区分 銀座 表参道 新宿 渋谷 心斎橋
募集賃料
(円/坪)
全フロア 40,150 43,218 35,340 37,917 23,239
1F 66,388 57,916 50,669 57,890 36,736
1F以外 35,823 35,843 32,817 31,920 19,117
募集件数 全フロア 375 465 188 159 339
1F 53 146 35 32 77
1F以外 322 319 153 127 262
スタイルアクトが提供するReRemによる集計

ビーエーシー・アーバンプロジェクト