芝浦ルネサイトの完成予想図。左からホテル棟、オフィス棟、大学棟(資料:芝浦工業大学ほか)
芝浦ルネサイトの完成予想図。左からホテル棟、オフィス棟、大学棟(資料:芝浦工業大学ほか)

 芝浦工業大学と新日鉄都市開発、日本土地建物、阪急インベストメント・パートナーズ、戸田建設は7月5日、港区芝浦3丁目にある芝浦工業大学跡地の再開発計画を発表した。7565m2の敷地に、大学施設と賃貸オフィス、ホテルの3棟を建設する。施設全体の延べ床面積は約4万5000m2に及ぶ。総工費は合計で約140億円。2009年4月の開業を予定している。

 開発地の名称は「芝浦 RENASITE(ルネサイト)」。JR田町駅の東口から徒歩5分の場所にあり、A~Cの3街区からなる。A街区には芝浦工業大学が大学施設を、B街区には新日鉄都市開発と日本土地建物が賃貸オフィスを、C街区には阪急インベストメント・パートナーズの特別目的会社(SPC)がホテルを建設する。戸田建設が開発地全体の事業コーディネート業務を担当する。敷地の約40%を緑化し、建物のデザインには緩やかな統一感を持たせる計画だ。

 B街区の賃貸オフィスビルは地上19階地下2階建て、延べ床面積2万7322m2の規模で、1フロアの賃貸可能床は300坪以上を確保する。隣接する大学施設の空き教室をテナント企業が研修や会議に利用できるようにするなど、芝浦工業大学と連携したサービスを提供する。

 C街区のホテルは地上11階建て、延べ床面積5458m2、客室数216の規模だ。藤田観光が事業主体のSPCから建物を賃借し、芝浦ワシントンホテル(仮称)として運営する。客室はシングルルームが主体で、ビジネス客や大学関係者をターゲットとする。A、B街区の利用者に向けた専用サービスパックを提供する計画だ。2008年10月から営業を開始する。

名称:芝浦 RENASITE(ルネサイト)
総工費:約140億円(3街区の合計)
所在地:港区芝浦3-9ほか(住居表示)
最寄り駅:JR田町駅徒歩5分
全体面積:土地7565.41m2、延べ床4万5418.52m2
事業コーディネート:戸田建設

[A街区]
名称:芝浦工業大学芝浦キャンパス新大学棟(仮称)
面積:土地2624.50m2、延べ床1万2637.69m2
構造、階数(地上/地下):SRC造、9/1
事業主:芝浦工業大学
設計・施工:戸田建設
主用途:大学施設
工期:2007年8月~2009年3月

[B街区]
名称:芝浦ルネサイトタワー(仮称)
面積:土地3216.78m2、延べ床2万7322.07m2
構造、階数(地上/地下):S造、19/2
事業主:新日鉄都市開発、日本土地建物
設計:戸田建設・日建設計JV
施工:戸田建設
主用途:オフィス
工期:2007年4月~2009年3月

[C街区]
名称:芝浦ワシントンホテル(仮称)
面積:土地1724.13m2、延べ床5458.76m2
構造、階数(地上/地下):RC造、11/0
事業主:阪急インベストメント・パートナーズのSPC
設計:戸田建設・日建設計JV
施工:戸田建設
主用途:ホテル
客室数:216
運営主体:藤田観光
工期:2007年4月~2008年9月