JR秋葉原駅周辺でオフィスビルやホテルの開発が活発になっている。開発用地の取引も盛んだ。日経不動産マーケット情報が駅周辺の開発事例を調べたところ、14件のプロジェクトが進行していることがわかった。開発用地などの不動産取引は、2006年以降に売買されたものだけで少なくとも34件が確認できた。

 長らく電気街として知られてきた秋葉原地区だが、JR秋葉原駅前で延べ床面積1万m2以上の大規模ビル5棟が相次いで完成した影響で、オフィスエリアとしても注目を集めている。中央通りから昭和通りにかけてのエリアでオフィスビル開発が進んでおり、住友不動産は日本通運秋葉原本社ビル跡地などで、延べ床面積3万1990m2のオフィスビルを建設している。アーバンコーポレイションも、秋葉原駅から徒歩6分の場所で延べ床面積4915m2のアーバンBLD秋葉原(仮称)の建設を進めている。

 2005年に開通したつくばエクスプレスの影響も大きい。JR秋葉原駅の乗客数は急増し、飲食・サービスなどの店舗を目当てに国内外から観光客が訪れるようになった。これにつれて、新たにホテル開発や建て替えなどが進んでいる。

(詳しい記事を、3月20日発行の「日経不動産マーケット情報」2007年4月号に掲載しています)